日本赤軍と北朝鮮の関係性は今もなお現地で続いている。
結局のところ、日本赤軍と北朝鮮で共通するものは「同志」と言うことであり、歴史の中でも極めて異常で謎めいたものだ。
70年代から80年代にかけて、日本赤軍は北朝鮮と密接に結びつき、共産主義革命の理念に基づいた活動を展開していた。
その背景には、北朝鮮の指導者たちが日本赤軍に対して政治的支援を行っていたことがある。
だが、その関係がどのように発展し、今も続いているのかについては、未だに多くの謎が残されている。今回はこれらの点について深堀りしていこう。
日本赤軍と北朝鮮の関係性がヤバい理由!

1970年、共産主義者同盟赤軍派(後の日本赤軍)を名乗る9人のグループが、「よど号」をハイジャックする事件が発生した!
これは日本で初めてのハイジャック事件である。彼らは福岡空港と韓国の金浦国際空港に着陸した後、最終的に北朝鮮の美林飛行場に到着し、そのまま亡命した。
福岡県警と韓国政府は、給油を遅らせたり、ソウルの金浦国際空港を平壌国際空港に偽装するなど妨害工作を行ったが失敗に終わった。
数日間の交渉を経て山村新治郎運輸政務次官が乗客の身代わりとなることで、人質の解放には成功している。
北朝鮮は日本政府に対し、「必要な措置を講じず、自分たちの問題をこちらに押し付けてきた!」とし、非難した一方で、犯人グループを「飛行機を拉致してきた学生たち」として快く受け入れ、食事や個室、映画鑑賞などのもてなしを提供したわけだ。。
日本赤軍と北朝鮮の関係がヤバい理由は、両者が深い結びつきを持ち、お互いに支援し合っているからなのだ!

日本赤軍と北朝鮮の関係性について
日本赤軍は過激な思想を持つテロ組織で、北朝鮮はその活動を後押ししていた。
日本赤軍は、北朝鮮からの支援を受けることで、資金や訓練、情報を得て活動を活発化させた。
一方で、北朝鮮は日本赤軍のメンバーを受け入れることによって、自国のプロパガンダに利用することもあった。共通の目的を持つ二つのグループは、一緒に行動することで影響力を強めていたのだ。
このような背景から、日本赤軍と北朝鮮の関係は非常に危険であり、現在でも国際社会にとっても大きな脅威となっている。
北朝鮮が日本赤軍の訓練拠点だった?
70年代以降、日本赤軍は中東を中心にテロ活動を行っていたが、同時に北朝鮮との関係も強化していた。
「北朝鮮が日本赤軍のメンバーに軍事訓練を施していた」とする説があり、武器の調達や作戦の支援を受けていた可能性が高い!
日本赤軍は、パレスチナ解放人民戦線などとも協力し、国際的なテロ組織として活動していたが、そのバックアップの一部を北朝鮮が担っていたとされる。
特に北朝鮮は、中東での反米・反日運動を支援していたため、日本赤軍とは利害が一致していたと言われている。
北朝鮮によるサポートの背景
北朝鮮が日本赤軍を支援した背景には、いくつかの戦略的な目的があった。
まず、北朝鮮は冷戦時代において、反米・反日を掲げる勢力を支援することで、東アジアの情勢を混乱させたかった。
日本赤軍は当時、世界的なテロ組織として活動し、資本主義国に対する攻撃を行っていた。そのため、北朝鮮にとっては利用価値が高かった。
特に、70年代に日本赤軍のメンバーが北朝鮮に逃れたことで、両者の関係は強まった。
北朝鮮は彼らに潜伏場所を提供し、軍事訓練や資金面でも支援したとされる。
日本赤軍のメンバーは、北朝鮮にとって重要な「工作員候補」となり得る存在だったと思う。

日本赤軍と北朝鮮の関係性について
実際、日本赤軍は中東のテロ組織ともつながりがあり、国際的なネットワークを持っていた。北朝鮮はこれを利用して、自国の影響力を広げようとした。
また、日本国内の混乱を引き起こすことも目的の一つだった。
日本赤軍の活動を支援することで、日本政府の治安対策を揺さぶり、北朝鮮の工作員が動きやすくなる環境を作る狙いがあったと考えられる。
さらに、日本赤軍の一部メンバーは北朝鮮で生活し、拉致問題にも関与していた可能性が指摘されている。
北朝鮮にとって、日本赤軍は単なる支援対象ではなく、自国の利益を拡大するための「駒」だった。イデオロギー的な共鳴というより、実用的な理由から支援していたというのが本質だろうな。。
北朝鮮での日本赤軍メンバーの現在!まだ現地にいる?
北朝鮮に滞在している日本赤軍のメンバーは、1970年の「よど号」ハイジャック事件の犯人のうち、現在も北朝鮮に残っているのは、
の5人とされている!
彼らは北朝鮮の首都である平壌郊外の「日本人村」と呼ばれる場所で生活しており、衛星放送の視聴や電子メールのやり取りが可能な環境にあると言われている。
一部のメンバーは日本への帰国を希望しているものの、拉致事件への関与が疑われており、帰国は現在も行われていない。。
2000年代に入ると、一部のメンバーは死亡したり、日本に帰国したりしているが、完全に消息が途絶えている者もいる。
特に、北朝鮮の工作に深く関わったとされるメンバーは、自由な行動が許されていない可能性が高い。
北朝鮮は、外国人を厳しく監視する国であり、日本赤軍のメンバーも自由に国外へ出ることは難しいはずだ。
また、過去に日本政府が北朝鮮との交渉を進めた際、日本赤軍のメンバーの引き渡しが議題に上がったこともある。
しかし、北朝鮮側は明確な対応を取らなかった。
これは、彼らが単なる亡命者ではなく、北朝鮮にとって重要な存在である可能性を示している。
スパイ活動や情報提供など、何らかの形で利用され続けているのかもしれない。
一方で、彼ら自身も年齢を重ね、すでに70代になっている。
北朝鮮に順応し、現地で家族を持った者もいるとされるが、仮にそうだとしても、日本へ帰る道はほぼ絶たれている。たとえ帰国を望んでも、北朝鮮が簡単に許すとは考えにくいだろう。。
つまり、北朝鮮で生き続けている者は今もいるが、自由な生活を送れているかは疑わしい。
もしかすると、何らかの機密を知る「厄介な存在」として、軟禁状態にあるかもしれない。。結局のところ、彼らの本当の状況は、北朝鮮が崩壊でもしない限り、明らかにはならないだろうな。。
帰国しない理由とその真相・・
かねてより赤軍派は、日本国内での非合法な闘争には国外の後方基地(国外亡命基地)が必要だと考え、海外にメンバーを送り込む計画を立てていた。
しかし、すでに国内でさまざまな事件を起こしていた彼らには逮捕状が出ており、普通の方法では国外に出られない状態だったのだ。
そのためハイジャックという手段を用いたのだろう!
そして彼らが北朝鮮を選んだ理由は、日本の最も身近にある「日本帝国主義とアメリカと敵対関係にある国」が北朝鮮だったからという安易な考えからだったようだ。
当時、彼らは亡命希望先の北朝鮮の公用語である朝鮮語どころか英語もほとんど話せなかったというが、それでも大丈夫だと思っていたのかもしれない。。
結果的に、当時の世界情勢から照らし合わせても彼らの考えは否定され、朝鮮労働党の管理下に置かれることになり、平壌近郊の「日本革命村」で、金日成体制を肯定する主体思想の洗脳教育を受けたと言われている。
教育はかなり徹底していたらしく、メンバーは北朝鮮政府からの手厚い保護を受け、外貨ショップなどを経営し、比較的裕福な生活を送っていたとのことだ!
一方で、彼らは雑誌や単行本を発行し、欧州やアジアでの反米運動にも参加している。
また、日本人拉致事件への関与も疑われており、犯行グループの一部メンバーについて、結婚目的誘拐容疑で警視庁が国際手配し、北朝鮮に引き渡しを要求している。
現時点では9人中2人の死亡が確認。
2人が逮捕され、北朝鮮に残っているのは5人とみられている。
何名かが日本への帰国を望んでいるという情報もあるが不明な点が多く、彼らの動向には注目が集まっている。
日本赤軍を支援する事で北朝鮮側のメリットはあるのか?

よど号グループを含め、日本赤軍を支援することには、北朝鮮にとっていくつかのメリットがある!
まず、政治的影響力の拡大があげられるだろう。
日本赤軍の活動を支援することにとって、日本人拉致事件のように、日本国内の不安定要因を増やすことで、北朝鮮の影響力を強化できる可能性がある。
そして、日本赤軍によるテロ行為や抗議活動は、メディアの関心を引くため、北朝鮮の存在感を強調する手段として非常に重要な点となるだろう。
北朝鮮はミサイルを発射すること以外で自らの立場をアピールし、国際社会での発言権を高めることができるとチャンスだと考えているのだ。
さらに、反米・反西側の姿勢を強化するという効果もある。
日本赤軍は反米的な立場を取っているため、北朝鮮はこの関係を利用して反米感情を助長し、自国の思想を広めることができるとしている。
また、支援を通じて日本赤軍から資源を獲得する可能性も考えられる。
情報や資金、物資などの見返りを得ることができれば、北朝鮮にとって大きな利益となることは間違いないだろう。

日本赤軍と北朝鮮の関係性について
日本赤軍との関係を築くことで、他の左翼組織や国々との連携を深めることもできる。
こうした同盟関係は、国際的な連帯感を強め、北朝鮮の戦略にとって重要な要素となるのだ。
プロパガンダ利用の可能性も・・
日本赤軍は、単なるハイジャック事件にとどまらず、国際的なテロ行為として注目を集め、日本の国内外における安全保障や外交政策に対する批判を巻き起こした。
北朝鮮は、事件を利用して日本政府の対応の不備や国際社会における日本の立場を批判することで、国際社会における自国の立場を強化する材料とした。
犯行グループの受け入れ、人質の解放などの対応により国際的な支持を得ることができ、自国の体制を正当化したのだ。
また、国際的な孤立が進む北朝鮮はとにかく外部の「敵」を強調する必要がある!
よど号事件を利用することで、日本と自国の関係を悪化させて、国内の不満を外部に向けさせることで、政権への忠誠心を高めようとしているのだ。
一方で、メディアを利用し、日本赤軍の活動を英雄的な行動として美化することによって、国内の若者に愛国心を植え付け、国民の忠誠心を高めることで、政権の影響力を強化しようとしているのだ。
このように、よど号事件は北朝鮮にとって、自己正当化や国民の団結を図るための重要なプロパガンダ素材となり、国際社会における影響力を維持するための手段とされてしまっているのであるわけだ!
日本赤軍を巡る今後の日本政府の対応や国際法的な位置づけ

日本赤軍が起こした一連の事件は単なるテロ行為にとどまらず、当時の日本政府のテロへの対応の弱体性をあらわにした。特に問題視されたのが「超法規的措置」だ!
日本赤軍が相次いでテロ活動を起こしていた70年代、日本政府は「超法規的措置」をとらざるを得なかった。
その理由は、
- 国際的な人質事件への対応が迫られたこと
- 日本赤軍の行動が国内外で社会的恐怖を引き起こしていたということ
- 政府の迅速な対応が国際的信用を守るために必要とされたということ
以上があげられる。
まさに苦渋の決断であっただろうな!
このことは日本政府に多くの教訓を残した。
法治国家として国民の信頼性を保ったまま、どのようにして国民の安全を守っていくのかが問われ、以降の日本政府はより高度なテロ対策法や国際的協力体制の構築を進めることになった。
国際的な協力体制の強化は、情報収集や分析の精度を高め迅速な対応を可能にするための重要なカギとなるだろう。
さらに、国民への啓発活動も重要視され、テロに対する理解を深めることで、社会全体の防犯意識を向上させることが求められている。
こうした取り組みは、過去の悲劇を繰り返さないための重要な一歩となるだろう。
まとめ:日本赤軍と北朝鮮の「同志関係」が示唆するもの

日本赤軍と北朝鮮の「同志関係」は、単なる思想的なつながりではなく、政治的・戦略的な利害の一致によって生まれた関係だったと言える!
この関係が示唆するものは、日本国内だけでなく、東アジア全体の安全保障にも深く関わる重要な問題だ。
まず、日本赤軍にとって北朝鮮は、**「安全な逃亡先」かつ「活動拠点」**だった。
特に70年代から80年代にかけて、世界各地でテロを実行していた日本赤軍にとって、日本政府の追跡を逃れるための隠れ家が必要だった。
北朝鮮は彼らを受け入れ、支援することで、反日・反米の戦略の一環として利用した。
一方で、北朝鮮にとって日本赤軍の存在は、工作活動や国際的なテロ支援の一部として利用価値があった。
日本赤軍は中東の武装組織とも連携し、武器や資金の調達、戦闘訓練などを受けていた。

日本赤軍と北朝鮮の関係性について
北朝鮮はこれを支援し、自国の影響力を広げる手段として利用した。また、日本赤軍のメンバーは日本語が話せるため、日本国内の工作活動にも役立つ人材として扱われた可能性がある。
さらに、拉致問題との関連も無視できない。
北朝鮮が日本人を拉致した背景には、日本国内での工作活動を進める目的があったとされるが、日本赤軍の一部メンバーがそのプロセスに関与していた可能性も指摘されている。
彼らが北朝鮮の指導のもと、日本人拉致やスパイ活動に協力していたとすれば、それは単なる「同志関係」ではなく、より深い共犯関係だったと考えられる。
この関係が示唆する最大の問題は、日本国内の過激派と外国政府がどのように結びつき、国家の安全保障に影響を与えるかという点だ。
日本赤軍は事実上壊滅したが、そのメンバーの一部は今も北朝鮮に残り、監視下にある可能性が高い。
彼らの存在が今後どのような形で日本や世界に影響を及ぼすのか、不透明なままだ。
結局のところ、日本赤軍と北朝鮮の関係は、「同志」というよりも、互いに利用し合った関係だった。
しかし、その裏には、日本の安全保障や国際関係にとって無視できない問題が隠れている。北朝鮮の体制が続く限り、この「過去のつながり」は消えることなく、日本にとってのリスクとして残り続けるだろうな。。
この記事を書いた人

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大学では社会学を専攻し、特に犯罪心理学とジャーナリズムを重点的に学ぶ。在学中に起きた未解決事件に心を動かされ、卒業後は記者として事件報道を担当。その後、フリーランスのジャーナリストとなり、現在は未解決事件や特殊な事件に特化した当サイトを運営。
【得意分野】
●未解決事件の再検証
●犯罪心理分析の解説
●社会の中での事件の影響を掘り下げる記事執筆
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