袴田事件における真犯人の謎は未だに解明されていないミステリーの1つだが、警察関係者がその中の候補として上がっている点がある。
当時の捜査状況では、警察関係者の証拠隠滅や自白強要の疑惑が浮上し、さらには警察関係者の袴田事件関与すら後になって囁かれている。
これらの要素をまとめた時に、内部に真犯人がいた可能性があるのか? あるいは、冤罪を成立させるために意図的な拷問や証拠操作が警察関係者の間で行われていたのか?
長年隠されてきた「闇」と「謎」の部分に迫ってみる。
袴田事件/真犯人が警察関係者だとなぜ浮上した?

袴田事件では、警察関係者が真犯人ではないかという疑惑が浮上している!
その理由はいくつもあるが、まず最も疑わしいのは証拠の隠滅の可能性だ。
袴田巌が逮捕された後、決定的な証拠とされたのが「5点の衣類」だったが、これは事件発生から1年以上も経って突然味噌タンクの中から発見された。
しかも、その衣類には不自然な点が多く、血痕の量や状態が矛盾していたわけだ!
後のDNA鑑定で、袴田巌のものではないと判明したが、当時の警察は強引に彼のものだと断定していた。
次に、取り調べでの異常な自白強要が問題視されている。
長時間の取り調べや暴力的な手法によって、袴田巌は自白を強いられたとされる。
これが警察内部の関係者による犯行であった場合、事件をスムーズに解決するために、身代わりを作り上げる必要があったのではないかという疑念が生じる。。
実際、当時の警察は事件を早く解決しようと焦っていた。
さらに、事件のあったみそ工場と警察の関係も指摘されている。
工場の関係者や近隣住民の証言によれば、事件当時、警察とつながりのある人物が出入りしていた可能性があるという。
もし、その人物が事件に関与していた場合、警察は捜査の手をそちらに向けることができず、代わりに袴田巌を犯人として仕立て上げるしかなかったのかもしれないわけだ。
また、裁判の過程でも警察や検察の不審な動きが目立った。
証拠の管理がずさんで、都合の悪い証拠が隠された可能性がある。

袴田事件/真犯人が警察関係者について
特に、当時の捜査関係者が「証拠ねつ造を知っていた」と証言したこともあり、内部に何らかの闇があることは否定できない。
冤罪事件では、往々にして警察や司法の不正が絡むことが多い。。
この事件もまた、真相が完全には明かされていないが、警察関係者が真犯人ではないかという疑惑が消えないのは、あまりにも多くの不自然な点があるからと思う。
捜査の不自然さと疑惑の証拠はあるのか・・
事件当時、複数の目撃証言があったが、警察がそれらを軽視していた可能性がある。
- 事件現場付近で「別の人物を見た」という証言があったにもかかわらず、捜査の対象とされなかった。
- 目撃証言の中には、警察関係者とみられる人物が現場近くにいたという話もある。
もし警察関係者が事件に関与していたとしたら、意図的に捜査の方向性を操作した可能性があるわけだ。
そして、どう考えても不自然な点が多すぎる!
まず最も疑問なのが、「5点の衣類」の存在だ。
この衣類は、長期間みそに漬かっていたはずなのに、色がほとんど落ちていなかった。
普通に考えれば、そんなことはあり得ない!
さらに、後のDNA鑑定で、血のDNA型が袴田巌のものとは一致しないことが判明した。
それなのに、当時の警察はこの衣類を「決定的証拠」として扱い、裁判所もそれを認めた。ここからしておかしい。。
次に、捜査のやり方そのものも異常だった。
警察は袴田巌を連日12時間以上にわたって取り調べ、睡眠もろくに取らせなかった。
さらに、暴力や脅しによって自白を強要した可能性が高い。
実際、袴田は一度自白させられたものの、その後「やっていない」と撤回している。
それなのに、裁判ではこの強要された自白が証拠として使われた。自白に頼りすぎる日本の司法の問題点が、ここにはっきりと現れている。
さらに不可解なのが、警察が事件発生からわずか数日で袴田を犯人と断定し、他の可能性をほとんど捜査しなかったことだ。
本来なら、みそ工場の関係者や周辺住民からもっと広く聞き込みをするはずなのに、警察はなぜか袴田一人に狙いを定めていた。
このあまりにも早すぎる犯人決定は、裏で何か隠したいことがあったのではないかと疑われても仕方がないと思う。
また、後になって、「5点の衣類」以外の証拠もねつ造や隠蔽の可能性が指摘されている。
例えば、犯行に使われたとされる凶器の包丁。
これも後になって「本当にそれが凶器だったのか?」と疑問が持たれている。
証拠がどこかから都合よく出てくるのは、冤罪事件ではよくあるパターンだ!

袴田事件/真犯人が警察関係者について
結局、この事件は「早く解決したい・・」という警察と検察の思惑が絡み、不自然な捜査が行われた可能性が高い。
そして、裁判所もまた、その不自然さを無視し、無理やり有罪に持ち込んだ。
これだけ多くの疑問点がある以上、「疑惑の証拠」と言われるものは、実際には証拠ではなく、警察が作り上げたシナリオの一部だったのではないか?と考えざるを得ない。
当時の捜査関係者の証言などはある?
袴田事件に関して、当時の捜査関係者からの直接的な証言は非常に限られていて、事件を担当した静岡県警の元捜査員は、自宅のドアを閉ざし取材に対して何も語らない姿勢を見せている。。
以下の動画では、元捜査員の現在の様子が報じられている↓
出典https://www.youtube.com/
また、朝日新聞の元記者(83歳)は、逮捕前の袴田巌に取材した経験があり、当時の報道について「だんまり戦術」「ついに自供」などの表現が用いられたと述べている。
しかし、捜査関係者自身からの詳細な証言やコメントは、現在のところ公になっていない。。
一方、最高検察庁が公開した「検証結果報告書」では、事件当時の捜査や公判の経緯が詳細に記載されている。
この報告書には、捜査の進め方や証拠の取り扱いに関する情報が含まれており、当時の捜査状況を知る手がかりとなっている。
さらに、事件当時の報道に関して、元記者たちの証言を通じて、報道の問題点や捜査の状況が明らかにされている模様だ。
これらの情報を総合すると、当時の捜査や報道の在り方について、さまざまな視点からの検証が行われていることがわかる。
しかし、捜査関係者からの直接的な証言が少ないため、事件の全貌を理解するには、公開されている資料や報道を丹念に検証する必要があると思う。
袴田事件/警察関係者が真犯人と疑う警察内部の闇・・

袴田事件には、どう考えても納得できない点が多すぎる!その中でも特に気になるのが、警察関係者が真犯人だった可能性だ。
これは単なる憶測ではなく、捜査の異常さ、証拠のねつ造、警察内部の隠ぺい体質を見れば十分に疑う余地がある。
まず、事件が起きたみそ工場と警察の関係が怪しい。
地元では、当時の警察関係者やその身内が工場に出入りしていたという話もある。
もし、その中に事件に関与した者がいたらどうなるか?当然、警察は「身内が犯人だった・・」なんて認められない!
だからこそ、別の犯人を作り上げる必要があったのではないか。
次に、証拠のねつ造が明らかになっている点だ。
決定的な証拠とされた「5点の衣類」は、普通なら、この時点で「証拠が間違っていた・・」となるはずなのに、警察はそれを押し通した。なぜか?
それ以外に有力な証拠がなかったからだ!
つまり、最初から袴田を犯人に仕立て上げるために、証拠を作るしかなかったのではないか?
さらに、警察の取り調べ方法も異常だった。。
長時間の取り調べ、睡眠を奪い、精神的に追い込んで自白を引き出す手口は、まさに拷問に近いものだった。
しかも、当時の警察は「自白さえ取れれば有罪にできる・・」と考えていた節がある。
もし真犯人が警察関係者だったとしたら、こうした強引な手口を使ってでも別の人物を犯人に仕立て上げる必要があったのかもしれない。
事件の捜査を主導していた警察上層部は、この矛盾点に気づいていた可能性が高い。
しかし、彼らは組織を守るために真実を隠し、袴田巌に罪をかぶせる道を選んだ。結果として、冤罪が作られ、日本の司法史に残る大失敗となったわけだ!
警察内部の闇は深い。

袴田事件/真犯人が警察関係者について
都合の悪い証拠を隠し、都合のいい証拠を作ることは、過去にも何度も繰り返されてきたはずだ。
この事件もまた、そうした「組織を守るための犯罪」のひとつだったのではないか?袴田巌が再審で無罪となった今、改めて警察の闇にメスを入れるべきだろう。
証拠品の隠ぺいとねつ造がいとも簡単にできた理由
袴田事件では、証拠品の隠ぺいとねつ造がいとも簡単に行われた。。
その理由は、当時の警察と検察の「やりたい放題」な体制にあるわけだ!
まず、当時の捜査は警察の言いなりになる裁判所と検察によって進められていた。
つまり、警察が「これが証拠だ!」と言えば、それがそのまま通ってしまう仕組みだった。
まさにサイコパス!
例えば、犯行に使われたとされる包丁も、実際に現場で使われたものかどうか疑問視されているが、警察は検証せずに証拠として押し通した。
さらに、拷問まがいの取り調べをしても、外部に漏れることはないと自白さえ取れれば、それを補強する証拠を後から作ることが可能だった。
つまり、警察が「こうだ!」と決めたストーリーを正当化するために、証拠のねつ造が必要なら平然と行われたのだ!
このような体制の中では、証拠の隠ぺいとねつ造は驚くほど簡単に行えた。だからこそ、冤罪が生まれ、袴田巌の人生が奪われたわけだ!
冤罪を生んだ司法と警察の問題点

袴田事件のような冤罪がなぜ生まれたのか?その原因は、警察の強引な捜査と、司法の無責任な体制にある!
日本の司法は「疑わしきは罰せず・・」ではなく、「一度逮捕されたら有罪になる!」という考えが根強い。
これが冤罪を生む大きな要因だ。
取り調べの記録は警察が管理し、外部の目に触れることはない。密室での取り調べは、冤罪を作る根本的原因にもなっている。
日本の警察は「自白させたら勝ち・・」という考えがあり、それを補強する証拠を後から作ることもできる。
当時はそんな検証すら行われず、そのまま証拠として採用され、警察が作ったシナリオに合う証拠なら、どんなにおかしなものでも通ってしまう体制だった。
さらに、裁判所の問題も大きい。
日本の裁判では、検察が起訴したら99%以上が有罪になる。
これは、裁判官が検察の主張をほぼそのまま受け入れてしまうからだ!
警察が作った証拠をまともに検証せず、「証拠があるから有罪」と決めつける。
袴田事件でも、証拠の不自然さが多く指摘されていたのに、裁判所は何の疑問も持たずに死刑判決を出した。裁判が本来の役割を果たしていない。
また、日本の司法には「間違いを認めたがらない体質」がある。。
再審請求が通りにくいのも、過去の判決を覆すことで司法の信用が落ちるのを恐れるからだ。
本来なら、冤罪の可能性があるならすぐに再調査すべきなのに、「一度決めたことは変えない」という考えが邪魔をする。
結果、無実の人が何十年も刑務所に閉じ込められることになる!
このように、日本の司法と警察は、冤罪を生みやすい仕組みになっている。
警察の取り調べの可視化、証拠管理の厳格化、裁判所の独立性強化など、大きな改革が必要だ。さもなければ、また同じような悲劇が繰り返されると思う。。
まとめ:冤罪防止のために警察関係はどう変わって行くべきか・・

袴田事件のような冤罪を防ぐために、警察のあり方は根本から変わる必要がある。今のままでは、また同じような悲劇が繰り返されると思う。
そのために必要な事をまとめる。
- 取り調べの完全可視化
- 証拠の管理を厳格にすること
- 冤罪が発覚した場合の責任追及
まず、取り調べの完全可視化が必要だ。
日本の警察は密室での取り調べを続けており、ここで無理やり自白を取ることができてしまう。長時間の拘束や脅しがあったとしても、外部からは分からない。
だからこそ、すべての取り調べを録画し、第三者がチェックできる仕組みを作るべきだ!
警察が「自白を取るための場」ではなく、「事実を確認する場」として取り調べを行うようになれば、不当な自白の強要は減るはずだ。
次に、証拠の管理を厳格にすることも重要だ。
袴田事件では、「5点の衣類」のように、警察があとから証拠を出してきた。
それが本当に事件に関係しているのかも検証されず、裁判ではそのまま有罪の決定打になった。
これを防ぐためには、証拠の採取や保管を警察内部だけで管理させず、外部の専門機関がチェックする仕組みを作るべきだ。
例えば、証拠品を警察と独立した第三者機関で保管し、改ざんや隠ぺいができないようにする。
今の警察は、一度逮捕したら「絶対に犯人にする」という姿勢を崩さない。。
これが冤罪を生む大きな原因になっている。初動捜査で誤認逮捕した場合でも、警察内部で「間違っていた」と認められれば、すぐに方向転換できる仕組みが必要だ。
現在のように「一度起訴したら99%有罪」の体制では、誤った捜査をしても後戻りできず、そのまま無実の人が刑務所に送られてしまうわけだ!
さらに、冤罪が発覚した場合の責任追及も必要だ。
警察や検察は誤った捜査をしても、ほとんど責任を取らない。
冤罪で人生を奪われた人がいるのに、捜査に関わった警察官や検事はそのまま出世していくケースもある。
これでは、冤罪を防ぐ意識が育たない。冤罪を生んだ警察関係者には、再発防止のための研修を義務化するなど、責任を明確にすべきだ。
警察が変わらなければ、また同じように無実の人が罪を着せられるだろう。
取り調べの透明化、証拠管理の厳格化、責任追及の強化、これらの仕組みを整えることで、ようやく冤罪を減らすことができる。
警察が「犯人を作る組織」ではなく、「真実を追求する組織」にならなければならないとつくづく思う。
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この記事を書いた人

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大学では社会学を専攻し、特に犯罪心理学とジャーナリズムを重点的に学ぶ。在学中に起きた未解決事件に心を動かされ、卒業後は記者として事件報道を担当。その後、フリーランスのジャーナリストとなり、現在は未解決事件や特殊な事件に特化した当サイトを運営。
【得意分野】
●未解決事件の再検証
●犯罪心理分析の解説
●社会の中での事件の影響を掘り下げる記事執筆
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