
餃子の王将社長であり、創業者の息子でもある加藤貴司が失踪中で姿を消している事に関連して調べていく。
餃子の王将社長射殺事件から10年以上が経過するも、いまだ真犯人は捕まっていない。この未解決事件に新たな動きがあったと注目を集めているのが、事件と何らかの関わりがあると噂されてきた王将社長であり、創業者の息子でもある加藤貴司の失踪だ!
その加藤貴司が突如として失踪したことで、「事件の真相解明につながるのではないか?」と関係者の間で憶測が飛び交っている。
ここでは、なぜいきなり創業者の息子でもある加藤貴司が失踪したのか?王将社長が殺されたタイミングで姿を消す事は、事件と何ら関係性があるのか?
早速見ていこう。
王将社長の息子である加藤貴司が突如失踪!なぜ・・・

2013年、12月19日、衝撃的なニュースが日本中を駆け巡った。ぎょうざの人気店、王将四代目社長、大東隆行氏の射殺事件である。
2022年に実行犯が逮捕された後も、被告は犯行を認めず、事件の全容は解明されたとは言い難いが、それもそのはず、王将のトップにはかつてから黒い噂が絶えない。
その一つが、二代目社長、創業者の一族である加藤清の息子の失踪事件だ!

王将社長の息子である加藤貴司
2008年、息子の貴司は、幼い息子を連れたまま、旅行先のエジプトで姿を消している、20年近く経つ現在も、生存しているのかどうかを含め、足取りは全くつかめていないわけだ。。
この失踪事件に関しては、貴司が姿を消す直前まで行動をともにしていた、妻、カチェリーナが証言している。
まだ9歳の息子を巻き添えにした、異国の地での失踪。
貴司のそれまでの生い立ちや足取りを調べていると、かつてたびたび話題になった、王将の次期社長の座を巡る争いや、暴力団や半グレといった反社会組織との、切っても切れない腐れ縁といったきな臭い情報が、次から次へとでてきたわけだ。。
貴司は自分の意志で姿をくらませたのか?それとも誘拐されたのか?その謎に迫っていこう。
そもそも加藤貴司とは何者?経歴や生い立ち

加藤貴司は、王将創業者の初代社長、加藤朝男の長男、潔の息子にあたる。
潔は三代目の王将社長だった。
貴司は、いずれは四代目社長の座を約束された御曹司であり、本人もたびたび、そのことを周りに自慢してまわっていた。しかし、四代目社長は加藤家直属の人間ではない、大東氏に決定してしまう。

王将社長の息子/失踪について
この判断に貴司が納得がいかなかったのは、容易に想像できるな。。
貴司は、2003年、ウクライナ人のモデル、カチェリーナと結婚。姫路のパブで働くカチェリーナを気に入った貴司は積極的にアプローチし、半年後に二人は結婚する。
やがて、二人の間には男児が生まれた。しかし、その結婚生活は決して幸せと呼べるものではなかった。貴司の両親は国際結婚に猛反対し、結婚式には出席していないそうだ。。
ようやく許しを得た結婚の条件は、貴司が自分で仕事を見つけて働くこと。この条件を突きつけられた時点で、貴司が実家に頼り自堕落な生活を送っていたことの想像がつく。
しかし、やはり貴司本人は、真面目に働く様子はなく、ようやく仕事についたかと思うと、家庭にお金を入れることはほとんどなく、たびたびカチェリーナに暴力をふるったそうだ。

王将社長の息子/失踪について
そんな生活に耐えかねたカチェリーナはウクライナに帰るが、貴司に説得され、家族でエジプト旅行に出かける。そして、その旅行先で息子を奪われ置き去りにされるという最悪の事態が起きてしまったわけだ。。
この当時、貴司は40歳、息子はまだ9歳だった。国際結婚の破綻で、たびたび問題として取り上げられるのが、子どもが二つの国で引き裂かれてしまうことだ。
つい数年前も、とあるスポーツ選手の国際離婚のニュースで、子どもの連れ去りが話題になったばかりだ。
こういった事態を防ぐために「ハーグ条約」というものがある。
「子どもが海外に連れ去られた場合、子どもが暮らしていた国に戻す義務がある」
「国をまたいで離婚しても、子どもに会う権利がある」
という内容だ。
しかし、国際離婚した元夫婦が、必ずしもこの契約を守っているわけではない。特に、子どもを連れてそのまま失踪するような今回のケースは手の打ちようが無いわけだ!
罪のない子どもを巻き込んだこの事件は、貴司の身勝手な性格をそのまま象徴しているかのようだな。。
失踪までの経緯は?最後に確認された足取りを追う

貴司が失踪したのは2月24日のことだった。
この日、貴司はカチェリーナに、一人でスパに行くことを勧め、彼女が留守にしている間に、彼女のビザや航空券、キャッシュカードといった貴重品を全て盗み、姿を消している。

王将社長の息子/失踪について
カチェリーナいわく、
とのこと。
しかし、加藤家に貴司父子の姿はなく、貴司の母親に助けを求めても、潔との離婚で精神的に参っていた母親には、カチェリーナを気遣う余裕は全くなかったとされている。
カチェリーナは日本で通訳をしながら、二人の足跡を辿っているが、未だに有力な情報は全く掴めていないままだ。
果たして貴司の本当の目的とは何だったのか?
ここで気になるのが、カチェリーナの貴重品を全て盗んでいったことだ!
ヤバいなコイツ・・
航空券やビザも取られてしまったのなら、カチェリーナはエジプトに足止めをくらうことになる。ここから分かるのは、時間稼ぎだ。

王将社長の息子/失踪について
カチェリーナのキャッシュカードも盗まれていたので、最初から金銭を奪う目的でカチェリーナを連れ出したのは確かだろう。最近は、東南アジアなどの海外に拠点を置いて、詐欺を行う日本人グループも増えている。
あまり考えたくないことだが、カチェリーナから盗んだお金を資金源にあてて、そういったグループに加わっている可能性も捨てきれない。
息子が自分が知らないところで何らかの情報を、うかつにカチェリーナにもらさないように、万が一のことを考えて、口封じとしてさらっていった可能性もある。
こうなると、息子が、現在、生存しているかどうかもあやうくなる。何はともあれ、この事件に巻き込まれた息子の無事を願うばかりだな。。
息子の失踪と王将社長事件は関係性があるのか・・?

王将社長事件

本来なら社長になるはずだった貴司。しかし、次期社長に選ばれたのは、大東氏だった。彼らを良く知る暴力団員はこう言う。
昭和からバブルにかけて、大企業と暴力団のつながりは、どこも非常に根深いものがあった。
現在は反社会的勢力の排除への動きが強まり、暴力団は一般社会の中でなりを潜めているが、少し前までは暗黙の了解だったのだ。
王将でも、創業者が健在だった頃から、長年に渡り、とある企業との『不適切な関係』が注目されている。なお、王将が急成長したころは、暴力団の縄張りで営業する際に、お金をおさめる「みかじめ料」という言葉が、普通に使われていた時代だった。
さて、一般人が狙いをさだめて銃を扱うのは、そうそうできることではない。たいがいは衝撃で大きく的を外し、壁の四方八方に穴をあけるのがオチだ。
遺体の状態から、おそらく犯行が銃の扱いに慣れた人物、すなわちプロのヒットマンではないのか?、という説が、当時は、あちこちのメディアで報道していた。
単純な推理ではあるが、夜の世界に片足を踏み入れていた貴司が逆恨みからヒットマンを雇ったという説も捨てきれない。
そして海外逃亡。。
この事件は、実行犯である暴力団幹部の逮捕という形で急展開を迎えたが、犯人は黙秘、犯行の否定を貫き、貴司の足取りは未だ何一つ分かっていない。
事件の全体像は未だ、深い闇の中にあるわけだ。。
関係者の見解とネット上で囁かれる憶測
今もなお不可解な部分が多く、真相が明らかになっていないことから、関係者の見解やネット上の憶測が交錯している状態だ!

餃子の王将
事件性を疑う声も根強く、単なる失踪では片付けられない空気が漂っている。
まず、関係者の間では「表向きには事故や自発的な失踪・・」という説明で落ち着かせようとする雰囲気があるように見える。
特に会社側や親族筋からは、あまり騒ぎを大きくせず、静かに時が過ぎるのを待つ姿勢がうかがえる。しかし一方で、「そんな単純な話ではない!」という声も消えないわけだ。。
王将事件という闇深い出来事が背景にあるだけに、どうしても疑念が拭えないのは当然だろう。
ネット上では、失踪が社長射殺事件と何らかのつながりがあるのではないか?、という憶測が後を絶たない。
中には「何かを知りすぎて口封じされたのではないか・・」「裏社会とのトラブルに巻き込まれたのではないか・・」といった、かなり踏み込んだ推測も見かける。
もちろん証拠があるわけではないが、王将という会社にまつわる一連の出来事を知っている者にとっては、あり得る話だと思えてしまう。
個人的には、単純な家出や偶然の事故とは到底思えないだろう!
王将事件は、表に出ていない部分が多すぎる。。
息子失踪もその延長線上にあると考える方が自然ではないか。こういう事件は、時間が経つほどに「なかったこと・・」にされがちだが、真実はどこかで必ずつながっている気がしてならない。
すべてが闇に消えてしまう前に、誰かが核心に迫る一歩を踏み出してほしいと願うな。。
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まとめ:息子の失踪に関する今後の行方を調査

貴司の失踪後の足取りで、唯一分かったのは、失踪した直後、一時期シンガポールに滞在していたことと、貴司がマレーシアでクレジットカードを使用したことがある、ということだけだ。
しかし、一連の王将と反社会的勢力のつながり、そして家族間の権力争いを見ていると、とても夫婦間のいざこざだけで失踪した?、とはとても思えないな!

王将社長の息子/失踪について
貴司が社長の射殺において、なんらかの鍵を握っていることは火を見るよりも明らかである。
そして何より、可哀相なのは大人のいざこざに巻き込まれてしまった貴司の息子だ。私たち大人は見過ごしがちだが、大人のエゴに振り回されて、一番被害を被っているのは、何の抵抗もできない子どもたちだ。
カチェリーナの話によれば、家族3人そろっていても、幸せな生活には程遠かったのだろうが、まさか、このエジプト旅行が母との生き別れになるとは夢にも思っていなかっただろう。
彼の心の内を想像すると、胸が痛む。彼の身の安全のためにも、一刻も早い真相の究明が待たれるな。。
この記事を書いた人

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大学では社会学を専攻し、特に犯罪心理学とジャーナリズムを重点的に学ぶ。在学中に起きた未解決事件に心を動かされ、卒業後は記者として事件報道を担当。その後、フリーランスのジャーナリストとなり、現在は未解決事件や特殊な事件に特化した当サイトを運営。
【得意分野】
●未解決事件の再検証
●犯罪心理分析の解説
●社会の中での事件の影響を掘り下げる記事執筆
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